頼りになるファイナンシャルプランナー
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大原孝治氏は失敗をバネにして成功を得る

現在同社で代表取締役社長兼CEOを務める大原孝治氏はあらゆるものを激安価格で販売していることで知られる量販店、ドン・キホーテの運営企業であるドンキホーテホールディングスに1993年に入社をしました。その経歴は現場に基づいていて、ドン・キホーテの1号店となったお店のコーナー担当者として働き始めた後は、次々と新しく立ち上げられた支店の店長を務めました。現在では400店舗以上が日本の各地に存在していますが、常に成功し続けてきたわけではなく、早期に閉店を決断したお店もあります。それを決断したのが、現在は社長まで昇りつめていた大原孝治氏でした。業績が好調だとみられていたドン・キホーテが閉店をしたことによって、驚きの声があがりました。しかも2月にオープンしてから閉店するまで、たった8ヶ月しか営業をせずに10月に閉店というスピード撤退でした。大原孝治氏は閉店までのスピード感があったことについては、実はオープンしてから2週間もたたないうちに出店を失敗したと判断しており、8か月営業できたのは閉店までの手続きがそれだけの期間がかかっただけだと考えています。ドン・キホーテはお客様が喜んでもらえるような商品を安い価格で提供しているものの、閉店をしたお店の客層が求めているような商品を置くことができなかったことが失敗の原因だと即座に判断しました。この閉店による損益はなかったものの、その出店で得た失敗経験をバネにして、出店計画を考えたときには周囲の雰囲気や客層を綿密に調査するということが欠かせないことがわかるようになり、それからは出店しても採算がとれるところを選べるようになりました。